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大学時代からそうだった。
誰からも愛されて。何をしても許されて。
必ず彼女に手を差し伸べてくれる人がいて。
リヒトが居なくても、他のメンバーがみずきの傍で、彼女を守ってくれる。
リヒトの彼女って言うだけで、メンバーとも対等に話が出来て、こんな我侭をすんなり受け入れてくれるんだ。
私だったら・・・?
そんなサプライズ出来っこない。
誕生日に一緒に腕を組み街を歩くことも出来ない。
彼の時間を独占することも出来ない。
リヒトから掛かってくる電話を待ち続けるだけしか、私には出来ないなんて・・・。
「崇、喜んでくれるかな?」
・・・ずるい。
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