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[Das Licht ist erloschen (消える)]
「崇...」
みずきの唇が動く。
俺を見つめる瞳。
俺の言葉で、涙を流し俺を愛していると告げる瞳。
其の瞳の中に映るのは俺と、リリカの姿だ。
「...どうして?」
其の疑問に、何を答えればいい?
どうして、リリカと共に居るのか?
どうして、こいつと寝るのか?
裏切った理由を答えればいい?
「あんたと、リヒト。もう終わってんのよ」
リリカが、俺の前に進み出て答えを告げた。
「え?」その意味を理解できないといった素振りで、みずきが、再度聞き直す。
「だからあ。あんた、振られたの、判る?
THE END。
リヒトは、あんたじゃなくって私を選んだの!」
「ねえ?リヒト」
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