RAINBOW #2

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「妖しすぎなんですけど~」 「何言ってんの、だから、可愛い子限定なんだって、 君みたいな子と話をしたいって男性は、結構沢山いるんだよ? 自分の本当の価値を知らないなんて、勿体無いね~」 なぜか、男の褒め言葉のせいで、 頬が赤らんだ。 自分が特別だなんて、 そんなこと思ったことも、 言われたこともない..... 私の本当の価値? そんなの....知らないで生きてきた。 何処に言っても、 新宿歌舞伎町で生きるホストの妹で、 学校に兄が来るたびに、 中傷を浴びせられるのが、 普通だった。 そんな私の価値って、 私と話したい人がいるなんて.... なんだかちょっと、 ...くすぐったい。。。。
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