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「身元はしっかりこっちで管理してるから安心だしさ、
ソフトドリンク無料だし、そのへんのネットカフェに来る感覚で、
暇つぶしがてらに遊びにおいでよ~
ぜーんぶタダだしさ~」
美味しい話。
乗らない手は無い。
「....ん~~
まあ、考えとくね」
男の横を通り過ぎ、出口へと向かった。
一旦退散。
ほんの一瞬だけ
興味が無いフリをしただけ。
☆☆☆
翌日.....
再度あの店に訪れた。
入り口に居る、
年配の男性に、タイガの名刺を見せると
プロフィール用紙を渡された。
名前と年齢。
趣味や特技、
週末の過ごし方など...
住所や電話番号などの個人情報の記載場所は無く、
身分証を出せとも言われない。
これぐらいのアンケートなら、
適当に書いても良さそうだ。
いつものように、
適当な名前を記入する。
『田中 モカ』
『二十歳』
適当に埋めた用紙を男に渡すと、
PCロックを外すための、USBを渡された。
細長いスティックを指先で玩びながら、
先日と同じ、
センター街を行き交う人々が覗ける
窓際の席にあるPCの電源を入れる。
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