RAINBOW #2

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既にいる女性は2人。 2人とも20代前半だろうか、 整った顔立ち、 服装は、清楚で、落ち着いた雰囲気を持つ。 うちが、見ていた視線に気付いたのか、 一人の女性が、顔を上げた。 こちらへと、流された視線。 其の目はうつろで、 なにも見えていないかのようだった。 うちを通り過ぎて、 窓の外を、呆けて眺めた後、 またパソコンの画面へと視線を向けた。 いつも見るサイトと、 ツイートをチェックしながら、 時間を潰した。 「田中モカさん」 気がつくと直ぐ側に、受付にいた男性が立っていた。 顔を上げ、偽者の名前に応える。 「はい」 「貴方とお話されたいという男性の”リクエスト”があります」
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