RAINBOW #2

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「どうも」 席に着くなり、男が頭を下げた。 「どーも」 一応ぺこりと頭を下げる。 しばし沈黙。 無言のままで居るうちに、 男が先に口を開いた。 「えーと。話しようか?」 「話..ですか......」 何を話せばいい? おじさんとの会話の共通点なんて思い浮かばない。 尋ねられることを待っていた男が、 時計をちらりと眺めた後、 「君学生さん?」 「あ、はい」 「大学生?」 「専門でーす」 「なんの勉強してるの?」 「それ、おじさんにかんけーあんの?」 「.....あ。。。。。」 オトコの表情が固まった。
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