70人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうも」
席に着くなり、男が頭を下げた。
「どーも」
一応ぺこりと頭を下げる。
しばし沈黙。
無言のままで居るうちに、
男が先に口を開いた。
「えーと。話しようか?」
「話..ですか......」
何を話せばいい?
おじさんとの会話の共通点なんて思い浮かばない。
尋ねられることを待っていた男が、
時計をちらりと眺めた後、
「君学生さん?」
「あ、はい」
「大学生?」
「専門でーす」
「なんの勉強してるの?」
「それ、おじさんにかんけーあんの?」
「.....あ。。。。。」
オトコの表情が固まった。
最初のコメントを投稿しよう!