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渋谷の街をぶらつく。
タワレコの前で、男のナンパにあった。
まあまあ、いい感じ。
「名前なんていうの?」
「モカ」
「いくつ?」
「二十歳」
その場限りの会話。
ゲーセン行ってプリクラとって。
「チューぷり撮ろーぜ」
「いーよ」
キスもして、
盛り上がったから、
公園でHもした。
「じゃねーモカちゃん、電話して」
「しねーよ」
手を振り、早漏オトコを見送った。
「あ~なんか~、余計虚しいんだけど~~~」
男とのデートで、満たされない感情を抱えたまま、
再度、109へと向かう。
真面目腐ったガッコの友達とは馴染めず、
うちの居る場所は、いつもここで、
この場所へ来れば自分と同じ仲間が居る。
何処にも馴染めなかった、
居場所なんかなかった、
そんな、仲間が待っている。
いつもミカが居る場所に座り込んだ。
他のグループの女子達がおしゃべりするのを
横目で観ながら、ミカを待つ。
...けれど、其の日、ミカは現れなかった。
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