RAINBOW #2

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「ミカタン!!」 3日ぶりにミカに会った。 嬉しくて走り寄ると、 自慢げに、ハイブランドのバックを見せ付けられた。 「ど?シャネル~しかも新品新作だよ!」 黒のシャネルのチェーンバック。 「すごい~~ミカ」 ふふんと鼻を鳴らすミカが、 取り出した財布は、先日まで使っていたミカのお気に入りのラメとストーンが散りばめられたRIZの財布から、ヴィトンのダミエへと変わっていた。 ..真新しい財布。 新しいバック。 どうやって手に入れたのか.... それは聞かなくても判ること。 いつものように背中を壁に預ける。 「先日会った人がさぁー リピ(リピート)してくれて、 その時なんでも買ってくれるっていうから、 頼んでみたら、買ってくれたんだよネエ」 膝を抱えて、ミカの話に相槌を打つ。 「へー。凄いお金持ちさんだったんだね」 「そうみたい。 なんか自分のことスッゴク気に入ってくれてさ。 ガチでいい人なんだよー」 「今度、別荘連れてってくれるって、そーだ、アヤカも来る?」
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