RAINBOW #4

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☆☆☆ 先ほど歩いた道には、既にウリ専の男たちが、 チラシ片手に、笑顔を振りまいていた。 人ごみを避けながら足早に抜け、靖国通りまで出る。 ほっと溜め息をつき、 いつも以上にゆっくりと、散歩しながら家へ向かった。 既に日は落ちていて、ネオンの明かりが瞬き始め、 街にやって来る人々の道標になるかのように、 深い暗闇の通りへと誘っていた。 手招きをする女達も通りを賑わせ始め、 物欲しげな瞳で、女を物色するサラリーマン達の姿も、チラホラと現れ出している。 そんな中、 大型のトラックへと、 運び込まれる、黄金のフォルムに気づいた。 「ま、待って!!」慌てて走り寄る。 暗闇の中でも鮮やかなままのイエローの車体。 ゆっくりとトラックの中へと、押し込まれる車の前に立ちはだかった。 「待って!この車!どうするんですか?」
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