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「アヤカ!!」
ハッと、顔を上げたアヤカが俺を驚愕の表情で見返した。
唇が大きく震え出す。
「アヤカ!!」
駆け寄ろうとしたが、
刑事に肩をつかまれ押さえ込まれた。
「聴取が終るまで、こっちで待っとけ」
「んだと?俺の妹だ!話をさせろ!アヤカ!!」
腕を振り払おうとしたら二人がかりで抑えられた。
「直ぐ済む!これも犯人逮捕のためだ、我慢しろ!」
押さえ込まれた腕を掴み、
「わかった」
小さく頷いた。
だが部屋の奥から悲鳴が上がった。
「抑えろ!」
「捕まえろ!!」
アヤカが、バスルームへとダッシュしている背中が見えた。
裸の足が、どんどん遠くへと進む。
行く手を阻み、警官たちが取り押さえようとしたが、
その手をすり抜けていった。
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