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「全て終ってから、告げるつもりだった。
聖琉にとって、聞きたくも無い話だったかもしれない。
...悪い」
「事実を聞けてよかったです。
ずっと、
自分が助けられなかったことを後悔してきました。
アヤカちゃんが死んだことは、
俺のせいだと責めていた...」
「....すまない。
俺と同じように復讐だけで生きて欲しくなかった。
お前は、
...アヤカが大事にしていた男だから」
「...オーナー」
「アヤカと彼女が暴行を受けた犯人が同じなら、
ビンゴ。
Owlの顔を割り出せれば、
一気に犯人を捕まえられる」
「...もし、覚えていなかったら?」
「なんとしても、思い出させる。
こんなチャンスもう二度と訪れない」
「瀬名くん」
藪が、煙で充満したバスルームのドアを叩いた。
「終ったよ」
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