- Gedachtnis 記憶 -

3/34
前へ
/34ページ
次へ
「全て終ってから、告げるつもりだった。 聖琉にとって、聞きたくも無い話だったかもしれない。 ...悪い」 「事実を聞けてよかったです。 ずっと、 自分が助けられなかったことを後悔してきました。 アヤカちゃんが死んだことは、 俺のせいだと責めていた...」 「....すまない。 俺と同じように復讐だけで生きて欲しくなかった。 お前は、 ...アヤカが大事にしていた男だから」 「...オーナー」 「アヤカと彼女が暴行を受けた犯人が同じなら、 ビンゴ。 Owlの顔を割り出せれば、 一気に犯人を捕まえられる」 「...もし、覚えていなかったら?」 「なんとしても、思い出させる。 こんなチャンスもう二度と訪れない」 「瀬名くん」 藪が、煙で充満したバスルームのドアを叩いた。 「終ったよ」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加