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さっきまでわたしに しがみついて泣いていた 母の目は、まだ真っ赤だった。 きっと、一緒に泣いていた わたしも、母と全く同じ、 腫れぼったい目を しているに違いない。 「…警視庁捜査一課の、 長谷部といいます」 白髪頭の、少し太めの 中年男性が自己紹介をすると、 その後ろに立つ 若い方の刑事が続けて、 「所轄署の高梨です。 よろしくお願いします」 と頭を下げた。
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