幕開け
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軽く触れ、うっすら開いている隙間に舌でノック。 成湫の舌が追っかけようと伸びてきたのを無視して、また右から左、左から右へ軽く唇だけをこすりあわせる。 「…成湫…」 息だけで名前を呼ぶと、成湫が口の端をあげながら嬉しそうに 「…もっと」 と囁く。 今夜も長い夜になりそうだ。
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