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「あのね雅ちゃん。」
「はい。」
「話を戻すけれど…私が嶺に怒ってる理由は、凌ちゃんと二人でいたからじゃないのよ。」
「二人でいる理由があったんですよね?」
「そう、これは仕方ないと思うの。だから私が怒った理由にはならない。」
「じゃあなんで…」
「雅ちゃんを泣かせたからよ。こんな理由で雅ちゃんが泣く必要なんてなかったのに。」
さっきとは違う、悲しそうな、でも怒りを感じる瞳でカップを見つめるアスカさんに私は何も言えなかった。
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