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乾「俺ってそんなに有名なの?」
乾は矢部と神崎に聞く。
矢部と神崎はため息をついたあと乾に言った。
神崎「逆に聞くが知らなかったのか?」
矢部「夏の大会決勝では中学№1ピッチャーの猪狩守から3安打2打点の活躍で大会最高打率を更新したバッターが有名にならないわけがないでやんす。おまけに守備まで完璧でやんす。」
乾「そんなこと言ったら矢部君だって大会盗塁王だったし神崎は大会打点記録更新したじゃん。」
目の前で行われる会話に女性陣はついていけなかったがただ1つ疑問が出てきた。
雅「じゃあなんで俊介君たちは野球部もないこの学校を選んだの?強豪校からスポーツ推薦たくさん来たんじゃないの?」
乾「そんな高校で野球したってつまんないじゃん。」
聖「それだけの理由でこの高校に来たのか!?」
矢部「あとこの高校には3人とも家が近かったでやんすし。」
神崎「あとこの高校グラウンドがかなり広いし。」
乾「みずきたちはなんでこの高校に?」
今度は乾が女性陣に聞いた。
みずき「去年の春、女の子でも高校野球の公式戦に出れるようになったじゃない。」
そう。去年の春高野連は世間の男女平等の流れを受けて女性の大会参加を認めたのだ。
聖「だが高野連が大会出場を認めても野球部の方が女性選手を認めてくれなくてな。」
あおい「だからボクたちで野球部を作ろうってなってこの高校に決めたんだ。」
矢部「でもこのメンバーなら甲子園出場も夢じゃないでやんす。」
乾「そのためにもまずは部員を集めないとな。」
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