プロローグ

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アタシは、生まれは東京でありましたが、昭和57年に羽田沖で航空機が着水事故が発生した日を境に人生が狂ってしまいました。 事故を起こした航空機のパイロットはアタシの父でありました。 父は、事故のあと我先に逃げてしまいまして、パイロットとしての責任を放棄していたことからケーサツ沙汰になってしまいました。 父は、事故当時サクラン状態におちいっていたことから刑事責任が問えないことから不起訴になりました。 この時、当時大手総合商社に勤めていた母は航空機の着水事故のパイロットの妻だと言うレッテルを貼られたそのまた上に海外栄転を取り消されて、自分のデスクもオフィスから撤去されまして出向を命ぜられてしまいました。 不起訴になった父もパイロットを失職しまして、安定的な収入の仕事を失ってしまいました。 アタシは、両親と一緒に名前も知らない南の島にやって来ました。 『安定的な収入がなくても元気な体があれば怖くない!!』と父は意気込んで島の水産加工会社に再就職をしたもののゼンゼン長続きしませんでした。 父が職を転々とする暮らしを続けていたことから、生活はどんどん不安定になって行きました。 小学校卒業後、アタシは両親を病気でなくした後、中山(伊予市)の親戚の家に転がり込みましたが、親戚の家の人たちからきついイカクを受けました。 せっかく入学をしました中山の中学も3日で行けなくなりまして、アタシは松山の特別支援学校に転校を余儀なくされました。
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