プロローグ

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アタシは、松山の特別支援学校を卒業後に先生の知人を通しましてどうにか私立の女子高に行くことができましたが、資格も特技もない状態で高校3年間を過ごしました。 卒業式のあと、キャリーバッグひとつを持って松山を飛び出した後に、福山にいる大学生のカレと同棲生活をしていましたが、DVの被害に受けたことから、アタシの人生は大きく狂ってしまいました。 資格も特技もない状態の中でシューカツをしてゆくのはすごくきついのでありました。 最初のカレと別れた後、アタシは高校時代の知人を通しまして香川県にある鋼板(こうはん)工場に再就職をしました。 それからは、香川県や徳島県から関西の工場を転々とする日々を送りまして、伊丹のリノリューム工場に在籍をしていた時に2番目のカレと出会いまして、同棲生活をしていましたが、カレが園田競馬場に出入りを繰り返していたことを聞きましたので、またしても同棲生活は破綻してしまったのでありました。
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