参考資料:元転生者『一ノ瀬敦』の経歴

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一ノ瀬 敦[いちのせ あつし]、彼女は元々男だった。 とは言え彼女のそれは後天的な事情であり、男の彼女も存在している。 さてさて、そんな彼女がこの世界『エルラント』の『ウィンドル王国』へと転生して来たのは15年前の事。 原因は壮絶で、トラックにはねられそうな女の子を助け、その代わりにはねられそうになった彼氏の男の娘、『篠原 雪華[しのはら せつか]』を助けてはねられたのだ。 しかしその雪華も対向車のトラックにはねられて死亡、こちらの手違いだった上にあまりにも可哀想なので二人纏めて異世界にて赤ちゃんからやり直しの転生となった。 その際に雪華は自分の手違いで女の子の『リア=ハーレスト』になってしまったのだが、この時の敦はそのまま男の子、『アステル=ハーレスト』として転生した。 それから7年後、妹を父親に殺され、自らも父親の部下に殺された怨みで『自分の事に関する記憶』と『良心』を犠牲に邪神と化した音無 勝也[おとなし かつや]との戦闘時に存在が消失した。 それから3年後、10歳になったリアはウィンドル王立学園に入学、初めてのサバイバル演習にて勝也と再び戦闘になるも、『ラティクス』と名乗る者に助けられた。 それから数日後、今度は人さらい組織のアジトにて更に勝也と戦闘になるが、その時は両親とラティクス、不思議な少女『マルタ』が所属している組織『ヴァンガード』、そして実は過去に飛ばされていて、元の時代に帰ってきたアステルとその使い魔で天狐の『珠希 蜜榎[たまき みつか]』らの協力で勝也に深手を負わせて撃退した。 その後、蜜榎と神である自分の策略により、手違いの影響で性別が不安定だったリアが男になり、蜜榎の護符によりアステルが女体化したが、リアは精神世界にて『元・男の娘で女の子で在りたい』と選択し、アステルはその力を『省エネモード』として会得した。
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