騒音製造機ステファニー

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 突然の爆発音に私は飛び起きた。  私たちの布団の中で何かが爆発したようだった。直後、強烈なにおいが鼻を突いた。特有のにおい。おなかの調子がよろしくないときのにおいだった。音からしてかなりの勢いでぶっ放されたらしく、たちまち部屋を占拠されてしまった。そして第二の波が襲ってきた。その音に私たちは目を丸くし、鼻を押さえた。耳を抑えるには手が足りなかった。普段は生易しかったのだと実感した。ミサイルでも撃ち込まれたかのようだった。というよりも、まさにミサイルだった。二時間前の話だ。
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