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「いざ、何とかしようと
考えてみた俺は、焦った。
母親の公判は、もうすぐだ。
それまでに、警察に行って
真実を話さなければならない。
でも…」
「レナさんが、
…いやだって、言ったんですか」
白井さんは首を横に振った。
「いや。レナちゃんは
分かったって、言ってくれた。
あのバースデーパーティーの後、
話したんだけど、
あっさり納得してくれたよ。
ただ、もう少し待ってほしいって、
言われたんだ。
あの店に、代わりのバイトが
見つかるまで、って…。
ちょっとあっさり
しすぎだとは思ったけど、
レナちゃんも、
罪の意識に苛まれ続けるのが
辛かったんだろうなって、
解釈した。
…今思えば、
そうじゃなかったんだけど……」
「……」
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