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あたしが謝っても相変わらず無反応で。
しばらく沈黙が続く。
図書室の空間は殺風景で、本当に時の流れを感じさせないほど。
だから余計にこの時間が長く感じた。
「……お前、何年何組」
「…は?」
大分落ち着いたのか、さっきよりかは声が出ていた。
何年何組って、あたしのこと、だよね?
「……3年A組」
「俺受け持ってねーな」
「受け持って?やっぱりアンタ先生なの」
「どっからどーみてもそうだろうが」
いえ、チンピラにしか見えませんが。
「何の教科?」
「体育」
あー、頭は悪そうだもんね。
「それより」
会話の流れを断ち切るように、男はすくっと立ち上がった。
そしてあたしに背中を向け歩き始めながら
「こんな事したお返しはするからな。覚えとけよ」
と、言い残して図書室を出て行った。
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