*2個目*

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「梨花ー昨日の合コンダメだったー」 朝、教室入って自分の席につくなり、ミユがいつものように隣の竜の席に座った。 「そーなんだ」 「あ、昨日掃除ありがとうね」 「あ……うん」 昨日の出来事を忘れていたけれど、ミユによって頭に引き戻された。 あの男の名前なんて言うんだろうな。 うちの学校は一学年8クラスある高校だから、受け持ってないなら知らない先生は沢山いる。 体育教師ならグラウンドとかで見たことありそうなんだけどな。 って、何気にしてるんだか。 あんな最低教師、もう関わりたくなんかない。 「梨花、聞いてる?」 ミユの言葉に、ハッと我に返る。 「ごめん、ボーとしてた」 「もーちゃんと聞いててよ」 昨日の事は、忘れよう。
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