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「なぁライリー、その…さっきは助かった。危ない所だった、ありがとう…」
「いいのいいの、そんなのお互い様だよ。そういえば今日は基地で講習があるみたいだよ」
「ああそうなのか」
感謝の言葉を呆気なく流されたグレイは、込み上げる怒りと恥ずかしさにじっと耐えた。
「なんかね、対ブラスト戦に関する話らしいね、さっき大尉が誰かとそんな話をしてるのを聞いたんだ」
ライリーは、簡易土嚢を持ち上げながら続けた。
「"C.B.カンパニー"製のあのブラストにちょっとした変化があったみたいでさ」
「やはりか。違和感はあったんだが…具体的に、どこが変わったんだ?」
「知らないよ!でも、そこまで重視しなくても良いと思う」
グレイは今回の戦績を思い出し、「そうだな」と彼に肯定した。
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