日、いつも変わらぬ世界

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 ”C.B.カンパニー”こと「Center Brain Company(センター ブレイン カンパニー)」は、世に知られる”会社”とは圧倒的に違う、只者の会社ではない。  この会社を中心に世界が動いていると言っても過言でない程大きな権力を持っているのだ。  Brain、その会社が掲げる言葉である、頭脳。  それは”電子頭脳”を意味する。  我々の想像を凌駕するほど優れた電子頭脳を中心として、多数のジャンルの優れた製品を開発・生産し運営している。  製品には、もちろん兵器も含まれている。  そしてこの会社こそが、今闘っている敵勢力の正体であった。  ここランドローレンとは親密な関係にあったのだが、とある事件をきっかけに関係は悪化、戦争へと発展したのだ。  しかしその戦争というのも、一般の言う”戦争”ではなく、生かされた戦争、戦い続けることを強制された戦争なのだ。  じりじりと攻撃を続けるだけ、この国が辛うじて対抗できる戦力をわざわざ見計らって、現地に投下しているのだ、しかも兵器のみを。  当初は会社そのものを国際裁判で訴えたり、他国に協力を要請したり、ここ、ランドローレン軍事小国も手を尽くしたが、全て失敗に終わっていた。  それもそうだろう。  もし、C.B.カンパニーと敵対するような行動をとれば、会社と親密な国との外交は難航し、殆どのジャンルで世界の三十パーセントのシェアを誇る、会社の製品の購入が制限されるなど、国が内部から破壊されていくのが目に見えているのだ。  世界的に国が統合されていく、一つの国の規模が大きくなっていくこの時世、そのような仕打ちを受けるのは反乱を呼びかねない。  技術不足、政治面での発展途上だったこの小国は、世界的な国の統合に乗り遅れた国々の中の一つであり、それがこの国の被害の大きさを助長しているようにも思る。  それ程の権力、知識、戦力、統制力を持った会社なのだ。
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