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「今回、自分は秘密裏に支援物資を受け取るために、隣国の港まで移動した。
その港で、ある有力な情報を手に入れた。
こちらを見て欲しい、これはブラストが体を形成する時の映像である。
この映像からわかる通り、ブラストは頭部だけで投下され、頭部が地面に触れてから五.三秒で体を作る。
頭部の磁力が地中やタンクから振り蒔かれたの砂鉄のみを吸い集め、あの体を生成しているのだ。
そして強い磁界で体を操り、倒された時はそのまま地面に砂鉄を散らして消え、砂鉄は衛星からの電磁波によってC.B.カンパニーへと送られる。
よって、今の銃弾には、前と違った、常に回転する強力な磁力が働くようにしてある、磁界の混乱を起こし行動不能にするという仕様だ。
ブラストの頭部には再起動システムが無いため磁界は乱れたままで転倒し、頭部では倒された判定になり、内部構造もすべて焼き消され、外枠だけの”種”に変化する。
これは既に皆が知っている事だろう。
本題はここからだ。
実は、その港で、偶然にも元C.B.カンパニーの技術者と会ったのだ。
まだ会社を辞退して間もないため、情報漏洩防止の尾行者が付いて無い。
よって、その方に知っているだけの情報を提供してもらった。
情報の信憑性も、すでに確認済みだ。
今回はその情報を元に編み出した解決策を、皆に教える。
最近勘付いた者も居るかも知れないが、実はブラストは大幅改造されたらしい。
特に、頭部の体形成機(砂鉄で体を作る機械)の起動高速化を重点的に行ったらしい。
しかし、その改造で生まれた弱点もある。
頭部の衝撃耐性の劣化だ。
体形成機の改造による、大幅な重量増加のため、頭部殻の素材を鉄からアルミに変えた様なのだ。
実際に、先程の戦闘の残骸を一つ拝借してきたのだが、この通り、両手で強く押さえれば凹む程まで脆くなっている。
よって解決策を言えば、今までは、頭よりも首元の体形成機の破壊で倒すようにしてきたが、これからは頭部を集中して撃ってほしい。
では、書類を配布する。
この紙に、その他の事項が全て載せてある、よく読んでから戦いに挑んでほしい。
他に質問のある場合、情報部に持ち帰った情報を全て預けたため、そこで聞いてほしい。
以上だ。」
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