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氷を見るのをはやめて雅司さんは今度は俺を見てきた。
「俺の時は着たくないって言ってたのに。」
雅司さんは俺の着ている服をゆっくり見回した。
「いや、これは着せられてしまいました。」
俺も着たくなかったんです。というと雅司さんは安心したのか。
「そうか。」
と優しく言った。
…そろそろやばいな。体暑くなってきた。
「どうした。」
俺の変化に気づいたのか雅司さんは俺の頬を撫でた。
「大丈夫です。でも触らないで下さい。」
今はどこ触られても感じてしまいそうだ。
「俺、外で待ってるな。」
そういって雅司さんはベッドから立ち上がった。
「待って下さい。一人じゃあ出来ません。」
俺は雅司さんの服の裾を掴みながら言った。
「手錠してるんだったな。」
そういいながら雅司さんはさっき座っていた場所に座り直した。
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