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そうして大川さんは近くのテーブルから小さな瓶を取った。
「喉渇いたでしょう。はい、これ飲んで。」
そういうと大川さんは俺に瓶を近付けて口の中に瓶の中の液体を入れた。
「っん、甘い…」
これ飲んだことある。いつ飲んだんだっけ。
「これ、君に一番合う媚薬だよ。前に飲んだの覚えてるでしょう。」
「なっ。」
媚薬って…。なんで今飲ませるんだよ。さっきイったばかりなのに。
「あの扉がバスルーム。着替えはここにあるから。」
「え、ちょっ。」
いきなりそんなこと言われても困るというか手錠の鍵がどこにあるか教えて欲しい。
「もう会えなくなるのは寂しいけど塩田と幸せになるんだよ。今だけでも素直になってね。」
「え…」
もう会えなくなるってどういうことだろう。
大川さんは雅司さんに何か言うと男たちと一緒に部屋から出て行った。
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