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きっと答えを求められる。
でもまだ気持ちが決まっていない。
こんなことになるなんて想像もしたことがなかったんだから。
「とうとうばれちゃったな、ずっと隠してたんだけど……」
独り言のように呟く声が切ない。
俯いたまま深く頷いた。
きっとまた髪を掻き揚げているんだろうと、一瞬顔を上げると強い視線に釘付けになった。
今まで見たこともないような真剣な眼差し。
さっきまでの動揺なんてどこにもない。
男の人なんだって意識してしまう。
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