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俺は、
「どうして、教えてくれなかったの?」
と聞くと、
「サプライズ。」
とはぐらかすかの様に言った後、
「だってゆっくり話す時間なかったし、旅行したかったの」
と笑って答えた。
確かに一緒に住んでいても、
俺が帰ったら瑠奈は寝ていて、俺が寝ている時に仕事に行く。
結構式場で働いているから、日曜も仕事もあるけどなるべく休みにしてくれた。
でも瑠奈が仕事の時は、
夕方迄寝ている事が多かったし瑠奈の帰りに、
待ち合わせして出かける事も多かった。
そう考えると、
普段のメールでお互いの状況、予定を話しをしている事が多かった。
もう四年以上一緒にいるのに、
その時も、君がいなくなるまでは、
君の不満とか、不安とか、
ほんの一部しか知らなかったんだね。
知ってるつもりでいて、
気付こうともしなかった。
話す事の大切さを。
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