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俺は寒い朝方の道を、
煙草を吸いながら、近くの公園に向かった。
普段、瑠奈がもっとも嫌う、
歩き煙草をしながら、
今は動揺から、吸っていた。
公園のベンチに座り、寒い風が吹く中で考えていた。
瑠奈は産みたいんだと思う。
奈美が産んだ悠を見ているし、
でも、俺は正直将来への不安があった。
今の仕事の事をどするか?
中卒だからちゃんと、新しい仕事が見つかるか?
また、職人に戻るか?
いろいろ考えた。
瑠奈の親友は、
正社員ではなく派遣のバイトの仕事をしている、彼と結婚していた。
年は俺と一緒だった。
そう言う勢いもありか?
瑠奈の願いはお金よりも、
普通に昼職をして欲しい事だった。
普通の家庭みたいに、
家族そろって夕食をたべる。
そんな当たり前の事に憧れていたのもわかっていた。
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