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その日は俺も瑠奈も、休みで吉祥寺のサンロードをブラブラしていた。
ウインドウショッピングをしていた。
すると瑠奈が子供服屋さんを、
見つけた。
「しゅん、ちょっとよっていい?」
と瑠奈が言った。
「いいよ。」
と言うと瑠奈は、興味津々で店内に入って行った。
小さく狭いお店に、
通路は行きと帰りの二方向しかなく、その両端、通路を挟んだ、中央に沢山のベビー服がならんでいた。
よくサンロードは通るが、
こんなお店があるのは、知らなかった。
興味がなかったので、目にはいらなかったのだ。
店内の服は、ディズニーの可愛いキャラクターや、龍を刺繍したものや、両極端の商品が並んでいた。
「何か買って行ってあげるの?」と聞くと、
「ううん、見てるだけ、お母さんが、いっぱい買ってたし、すぐに大きくなっちゃうから、選ぶの難しいんだって。」
と言いながら、服を見ていた。
瑠奈も25才だし、こういう事も、
そろそろ意識しているんだなって思った。
ましては、19才の妹も可愛い赤ちゃんを産んで、意識するのは、あたり前だなと思った。
でもまだ俺には、感じられなかった。
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