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別れ4 #2
俺はもう一本煙草を吸った。
今見てる夜空が、凄く気になって。
空を全体的に見ると、
周りの光りを反映するキャンパスに変わるが、
真上の夜空だけを見ると、
ただの真っ黒な空だった。
そんな風な空を見たことがなかった。
光りのかけらもない空を。
ただ気付かず見ていなかっただけかもしれない、ただの雲に光りの元が、隠されていただけかもしれない。
ただ、凄く気になった。
感性からか、怖さも感じた。
これからの自分を暗示させる様な、
真っ黒で、静かで、寂しい空だった。
今吸っている、煙草の小さな光り、
吸うときだけ、強く光る、微妙に明るさの調節ができる光りを、
夜空に届けたいくらい、
真っ暗な空だった。
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