別れ5 #3

4/21
前へ
/35ページ
次へ
その後部屋に入った。 玄関に起きっぱなしだったはずの、 俺のバック等は、リビングに置かれていた。 瑠奈にお礼をいい、バックの中の物を出し、洗濯物は洗濯機に、放りコミ、ヘアアイロンや整髪剤は、 いつも置いてある棚にしまったり、 荷物を片付けた。 瑠奈はパソコンで、写真の整理をしていた。 片付け終えた俺は瑠奈の横に行き、 写真を見ていた。 大晦日のお鮨屋さんから、先程の鰻屋さんまでの写真が、パソコンの画面に写っていた。 そこには勿論瑠奈の実家での写真もあり、一つ一つ画像を拡大して、見せてくれた。 家族で食事をしているものや、 美味しそうなおせち料理に、 お雑煮の写真が目についた時、 お雑煮の写真は、京都風ではなかった。 瑠奈に「お雑煮京都風じゃないの?」と聞くと、 「お父さんは東京出身だから、あれは、京都のお婆ちゃん家に行った時食べるの。お母さんたま作るけど、 普段は関東風なんだよ。」 と瑠奈は答えた。 「ふーんそうなんだ。」 と言い俺は写真を眺めていた。 やはり家族写真が多く、 妹の奈美と悠と旦那さんで撮ったものや、お父様とお母さんのツーショットや、瑠奈と両親等いろいろなパターンで撮った写真があった。 その度瑠奈は説明してくれた。 奈美の旦那さんは、俺より2つ年上な事や、二人はよく喧嘩をする事、 お父さんは、この時飲みすぎて酔っぱらってる事など、一つ一つの写真について、話てくれた。 その後も写真を見ていくと、 やはり瑠奈が悠を抱っこしてる写真や、奈美も加えてスリーショット等の写真も出てきた。 「悠は手も足もまだちっちゃくて、柔らかいんだよ。ホッペなんかプニプニしてるし、顔は旦那さんにぽいかな?」 等と悠の話をしてくれた。 俺はこの話には、相づちを打つ程度で、言葉を発っせないでいた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加