花言葉 白粉花 #2

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花言葉 白粉花 #2

俺はその空間の空気が流れる方向を少しでも変えようと、 瑠奈に、 「言いづらいなら、今じゃなくてもいいよ。 瑠奈のタイミングでそれまで別の話でいいじゃん。 時間はあるし、帰りの瑠奈もタクシーで帰ればいいし、お金大丈夫だから。」 と言うと、 瑠奈は今度は、俺の方を見てありがとうと言った。 そしてまたビールを口にした。 そんな瑠奈を見て、また少し動揺した。 ここまで来て言いづらい事なんだ。 それを良くも悪くもしっかり受けとめなきゃと思いながらも、 聞きたい気持ちと、聞いた事により自分の心が、想いが、どの様に変化するのか? その変化に思考が対応できるのか? の不安感もあった。 (瑠奈に優しい言葉をかけたつもりだけど、本当は無意識に遠回りの道教えただけかも知れない? 自分に不安だったから、自分の反応に、変化に。)
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