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俺は目の前のテーブルに並べられた物で食事を取っていた。
瑠奈が、少ししか食べない事を気にしながら。
「ゆっくりでいいから、もうちょっと食べてね」
と俺が言うと、
「うん。」
とだけ答えてくれた。
俺は聞きたい事が沢山あった。
昨日聞いただけでは、理解しきれてないし、動揺や感傷もあって聞きたい事が聞けなかった。
寝る前は起きたら聞こうと思っていたが、今の瑠奈の様子では、聞きづらかった。
聞きたい事は、
病気の詳しい事、これからも治療が必要なのか?
昨日瑠奈が言った〔赤ちゃんが出来なくなるかも知れない。〕
かもしれないって事は、出来る可能性があると言う事なのか?
瑠奈は俺との事をどうしたいのか?
その様な事を俺が理解しないと、瑠奈を支えようとしても、自分の感覚だけじゃもっとその事実を知っておかなければ、逆に瑠奈を傷つけるかもしれないから。
瑠奈も話すのは辛いはずだけど、
聞かなくてはいけないと思っていた。
そんな事を考えているうちに、出勤準備をする時間が近づいていた。
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