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「俺そろそろ仕事だけど、瑠奈はどうするの?」
と聞くと、
瑠奈はうつむいたまま
「今日もここにいてもいい?」
と言った。
「大丈夫だけど、家は大丈夫なの?
お母さんとか心配するんじゃ?」
と言うと、
「電話するから、大丈夫。」
とこちらを見ずに答えた。
瑠奈はずっとソファーに座ったままで、何気ない言葉をかけても、
返事のみだった。
瑠奈になんて言葉をかけていいか分からなくなっていた。
昨日話している時よりも、重く暗く感じた。
昨日は泣く事で感情を、感じられたが、今日は感情を全く感じる事が、出来なかった。
心を何処かに置いて来ちゃったみたいに、ただ、そこいるだけの様に見えた。
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