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俺はシャワーを浴び、出勤の準備を始めた。
瑠奈の隣に座り髪にアイロンをかけたり軽いセット等をしていた。
時々話かけるが、返事は短答で会話になっていなかった。
やがて家を出る時間になり、スーツに着替えて瑠奈に、
「じゃあ行ってくるね。早く帰ってくるから。後そこのやつ、少しは食べちゃってね。」
と先程買ってきた、テーブルに残っているご飯を指差して言った。
瑠奈は「行ってらっしゃい。分かった。」
と今度は俺の方を向いて言った。
俺の方を見ている瑠奈の目は、切なくそして冷たくも感じた。
そんな瑠奈の、切なく冷たい目を見るのは始めてだった。
少し恐くなった。
瑠奈は何を考え感じてるのだろう。
その瞳からは、何も想像出来なかった。
俺はもう一度、
「行ってきます。」
と言って部屋を出て行った。
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