0人が本棚に入れています
本棚に追加
瑠奈はまだ飲んでいた。
缶酎ハイを口に運んでいた。
俺はふと自分を取り戻し、
「瑠奈酔っているでしょ?ご飯も食べてないし、どうしたんだよ。瑠奈と話したくて、早く帰ってきたのに!」
と言うと、
「少し飲みたかっただけ、しゅんもいつも酔っているじゃん。」
と瑠奈が言った。
今迄の瑠奈なら絶対言わない言葉だ。
仕事で酔っている女は毎日見るが、瑠奈のこの酔い方は嫌だった。
それでも酔っている時の方が、出勤前の心を置いて来てしまっている時より話が出来る状態だ。
酔いと共に本音が出るかも知れないさっき言われた(しゅんだっていつも酔っているじゃん。)事の様に。
俺は冷蔵庫に行き、ビールをその場で開け一気に流しこんだ。
空腹だったので、胃がアルコールを受け入れているのを感じた。
そして瑠奈の隣に座った。
最初のコメントを投稿しよう!