花言葉 白粉花 #2

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そして店員を呼び、お互い3杯目のビールを頼んだ。 瑠奈がジョッキ3杯飲む事は今迄なかった。 いつもお酒に付き合ってくれる時は、2杯目以降甘いカクテルをゆっくり飲んでいた。 「大丈夫?そんなに飲めないでしょ?それに何も食べていないし。」 瑠奈は、注文した料理は勿論お通しにも箸をつけてなかった。 そして3杯目のビールが運ばれて来て、瑠奈はそれを口にして、 「私病気になっちゃった。」 と一言つぶやいた。 瑠奈の顔を見ると、目に沢山の涙をためていた。 俺は動揺どころではなく、病気と言う言葉を理解する迄に、少しの時間を使った。 「えっ病気って、腸の?」 と聞くと 瑠奈は首を振った。 瑠奈はここ1、2年、腸が悪いと言って定期的に病院に通っていたのは知っていた。 病名も知らなかったし、何より元気にしていたのであまり気にしてなかった。 毎日ヨーグルトを食べている事も、 日課の様にしか感じなかった。 でも腸の病気の質問に対して、瑠奈は首を降っていた。 何か嫌な予感が、高波の様に押し寄せて俺を包んで行った。
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