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それでもやっと、立っている瑠奈を抱き締める事が出来た。
正解なんて分からないけど、とにかく強く強く抱きしめた。
そして
「ねぇ瑠奈?今は瑠奈が凄く大変で
辛い事は少しは分かると思うんだ。
もっと良い情報もさがすね。
ねぇ瑠奈覚えてるよね?
俺が事故って、外傷性くも膜化出血になって頭おかしくなっちゃって、
でも瑠奈が毎日お見舞いにきてくれて、支えてくれてたのに、
俺の態度でいつも泣かせてたよね。
でも瑠奈のおかげで後遺症もなく今元気に働けてるんだよ。
だから、今度は俺が支えていいかな?
思った事や気に入らない事は、いっぱい言っていいから」
二人共元気にならなくちゃ、瑠奈と出会って大好きになった事が、過去になっちゃ嫌だから。
と言うと瑠奈は俺の左腕で頷く感覚を確実に感じた。
それが俺の今想えて言えた言葉だった。
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