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きっと俺は、まだ頭が治ってない事や、入院生活の暇さ、不満さを瑠奈にぶつけてしまっていたんだ。
気を使ってくれて借りて来てくれたDVD も、
「こんなの見たくねぇよ。」
とか、
「もう帰れよ。」「もう来るなよ。」
とか今迄、あまり使わない言い方で心ない言葉を瑠奈にぶつけていたんだ。
そして瑠奈を傷つけていたんだ。
瑠奈はいつも泣いていた。
それでも毎日来てくれた。
そのおかげで後遺症もなく、退院出来た。
瑠奈が病院に嫌がる俺を説得して、病院に連れて行ってくれなかったら、俺は死んでいたかもしれない。
今の俺が、嬉しさ、楽しさ、気持ちよさ、悲しさ、辛さ、痛み、等色々な感情を持って、人(瑠奈)を想う事が出来るのは、瑠奈からもらった様なものだから。
瑠奈が元気に復活するまで何があっても、何を言われても、何をされてもしっかり支えるんだ。
どんなに辛くても、重くてもあのパー子様が元気に復活するまで。
いっぱい写真を撮ってくれる様になる迄。
支えなきゃ、瑠奈の一番の支えにならなきゃ。
そしてパー子様が復活したら、
今年は終わっちゃったけど、来年また「桜の空」を撮るんだ。
二人共ニッコリ笑って。
〔花言葉 エゾギク 意味 変化、信じる心〕
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