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瑠奈の顔を見ると、目に一杯たまっていた涙はもうこぼれ落ちていた。
俺はそんな瑠奈を見ているだけで、精一杯で、涙をぬぐってあげる事も出来なかった。
瑠奈はどんどん後ぼれ落ちる涙をぬぐわずに、「腸じゃない。子宮の病気なの、もともと腸は病気じゃなかったの。子宮の病気だったの。」
と瑠奈は言った。
俺は何が何だかんだ分からなくなった。
思考を整理しようとも、まるでゴミ屋敷みたいにどこから、手をつけていいか分からなくなっていた。
全く分からない俺は、
「それはどう言う事なの?」
と聞くと、
「前は子宮筋腫が出来て、小さかったし簡単な手術で、治ってたの、
だけど、今回は卵巣に病気が出来て、その他のところにも、病気ができて手術をしたの。卵巣ごと取らなきゃならない手術だったの。」
俺はそれを聞いても正直分からなかった。
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