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俺は「それって癌なの?」
と戸惑いながらも聞いた?
瑠奈は「今は癌じゃないけど、チョコレート膿疱と言う病気で癌になるかも知れないって言われた。」
瑠奈の涙は止まらなかった。
俺は病気の名前すら知らずに、ただただなんて言葉をかけていいか分からなくなっていた。
「赤ちゃんもう、出来なくなるかも知れないって。」
瑠奈が声にならない涙声でそう言った。
その言葉に俺の全てが停止した。
ただただ固まった石膏像の様に、
涙を流している瑠奈を見ている事しか出来なかった。
そして目だけの停止が解けて、涙が流れてきた。
でもそれから数分間それしか出来なかった。
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