花言葉 シロッメグサ

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それでも足は井の頭公園に向かった。 やはりあの桜の木に会いたかったんだ。 公園に続く階段を降りて行った。 土曜日の午後ともあり、公園入口から沢山の人達がいた。 大学生位の若者のカップルや、 子供連れできている家族、 絵を書いている人や、 走っている夫婦、 アート作品を売っている人など、 公園内の中に進めば、進む程沢山の人々の生活の一部を見ることができた。 瑠奈と付き合い始めで、お金が余り無いときはこの公園でバドミントンをしてたのを思い出した。 あの頃は無邪気にそれを楽しめた。 22才と、20才の二人だったんだね。 約6年後、こんな状況に置かれているなんて思いもしなかった。 そんな事しか思い出せず、考えてる事が出来ない俺はやっぱり弱虫なのかな? いつかまた月日が経って、今の思いを笑いながら話せる日がくればいいな。 と言う願いに近い感情が芽生えた。 そう思いながら、あの桜の木に、 足は向かって行った。
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