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良く考えてみれば、瑠奈のお母さんは、何を目的に来たのだろう?
俺の気持ちを聞く為だけとは、思えない。
瑠奈と離れさせようとする為に来たとは、今になってはそれも微妙に感じる。
行きなりの電話で戸惑って、瑠奈のお母さんが言いたい事を勝手に決めつけて、それを解決する為の答えを、一生懸命考えて、の答えを伝える事だけをして、
全部自分で想像した事を答えとしていただけだったのかも知れない。
もしかしたら、瑠奈のお母さんは、
違う事を伝えに来たのかも知れない?
でも、俺が感情的になって言いたい事を伝えていたから、瑠奈のお母さんも、それ以上の事は言わなかったのかも知れない。
完全に俺は空回りしていた気かする。
瑠奈が自傷行為をしたのならば、
家でも良くなって無いのではないか?
お母さんもそんな事があった後、
どうしていいのか分からなくなってしまったのか?
瑠奈の悩みも分かっている様で、
実は根本的なものすら見えてないのか?
ただ瑠奈の置かれている現状から、勝手に推測しているだけなのかも知れない。
俺だけじゃなく、他の人も、
分からない。
分からない。
分からない。
考えれば考える程、疑問だけが浮かんでくる。
考えて過ぎだろうか?
でも、今回の思考の糸は素早く、激しく、きつく、絡まっていった。
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