花言葉 忘れな草。 #2

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瑠奈のお母さんに肩を支えられたまま玄関に上がった。 玄関には沢山の黒い革靴が並んでいた。 俺もその間に焦げ茶色の革靴を脱いだ。 廊下を進むと突き当たりに、リビングがあった。 何人かの男性の姿が、リビングの曇りガラスから見ることが出来た。 「こっちだよ。」 さゆりがリビングの手前を右に曲がった。 するとすぐに、白いドアか見えた。 そちらの方に歩きながらさゆりは、 「あそこが瑠奈の部屋だよ。高校時代からいっぱい来たんだよ。 あの部屋でいろんな話したんだよ。 写真だっていっぱいはってたし、 お互いパー子だから。パー子 さゆりは途中から涙声になっていた。 途中で泣き崩れてしまった。 旦那の胸で! それでも俺の知らない、瑠奈の小さな足跡を伝え様としてくれたんだね。 ありがとう。 と想いながら視線をさゆりから、白いドアに向けた。
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