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だから今は全力であのカードを取り戻す…!
「ウラヌス。真っ向勝負よ、小細工はなし。正々堂々戦いましょう」
「……2人を見捨てるのね」
「違う。2人を助けるために戦うの」
「あ、そう。どうでもいいわ」
そう言いながら胸にカードを仕舞う。
そしてこちらへ向き直る。
「私、時間の無駄って嫌いなの。……さっさとしてくれる?」
「ええ、私も時間の無駄って嫌いよ。すぐに終わるわ」
「…そう」
ドン、と1つ朱雀が地面を蹴る。そこから一気に地崩れが起きる。
だがそんなことはお構いなしに朱雀は上空へ飛翔する。
「“火竜炎群”!!」
そう叫ぶや否や、彼女の周りに火竜が集まる。
飛翔速度の落ちかけた彼女はその竜に乗り、ウラヌスに突進する。
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