第6章 30話 全力

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だから今は全力であのカードを取り戻す…! 「ウラヌス。真っ向勝負よ、小細工はなし。正々堂々戦いましょう」 「……2人を見捨てるのね」 「違う。2人を助けるために戦うの」 「あ、そう。どうでもいいわ」 そう言いながら胸にカードを仕舞う。 そしてこちらへ向き直る。 「私、時間の無駄って嫌いなの。……さっさとしてくれる?」 「ええ、私も時間の無駄って嫌いよ。すぐに終わるわ」 「…そう」 ドン、と1つ朱雀が地面を蹴る。そこから一気に地崩れが起きる。 だがそんなことはお構いなしに朱雀は上空へ飛翔する。 「“火竜炎群”!!」 そう叫ぶや否や、彼女の周りに火竜が集まる。 飛翔速度の落ちかけた彼女はその竜に乗り、ウラヌスに突進する。
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