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「火の竜……」
呟いたウラヌスの声が聞こえた途端に、火竜が消え失せた。
「!?、な、なに…っ」
あまりのことに対応が遅れ、そのまま地面へ転落していく。
次に来る衝撃に目を閉じたが、想像した衝撃は来ず、柔らかく抱き止められる。
「大丈夫か、朱雀」
「え、えぇ。今一体なにが…?」
「分からない。…たぶんだが先程太陽神が食らったのと似たような攻撃だろう」
「…空気を操ったってこと?」
「酸素が空気中からなくなれば火はおのずと消えるさ」
「…そうね」
ならばこの相手は朱雀にとって分が悪すぎる。
だが、空気を相手取られてどう対抗すればよいのか。
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