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マスターはグラスを磨きながら楽しそうに笑っている。
なんだか２人におもちゃにでもされている気分だ。
暫く他愛もない話をしながら過ごし、私のグラスが空になろうとしていた。
「神宮寺さんはお酒強いんですね。羨ましい」
少し潤んだ目で神宮寺さんを覗き込む。
普段の私なら考えられないような行動。
たぶんもう酔っていたんだと思う。
一瞬神宮寺さんは驚き、飲みかけていたお酒を噴出しそうになって何とか堪えた。
もうちょっとで顔面でお酒をキャッチしてしまうところだ。
危ない危ない。
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