流されて

7/8
1015人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
動揺して少し顔を赤くした神宮寺さんが、ぽんぽんと私の頭に触れる。 その手の意味は解らなかったけど、大きくて温かいそれはなぜか安心できるものだった。 「女神ちゃん明日も仕事?」 グラスを片手にマスターが目の前にやってきた。 「いいえ、久しぶりのお休みです」 嬉しさのあまり今日1番の笑顔だったと思う。 「じゃあもういっぱい飲む?」 マスターはそう言ってグラスに氷を入れ始めた。 暫く忙しくて休みがなかったせいか、少し疲れが溜まっていたようで、1杯しか飲んでいないのにもういい気分の私。 .
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!