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動揺して少し顔を赤くした神宮寺さんが、ぽんぽんと私の頭に触れる。
その手の意味は解らなかったけど、大きくて温かいそれはなぜか安心できるものだった。
「女神ちゃん明日も仕事?」
グラスを片手にマスターが目の前にやってきた。
「いいえ、久しぶりのお休みです」
嬉しさのあまり今日1番の笑顔だったと思う。
「じゃあもういっぱい飲む?」
マスターはそう言ってグラスに氷を入れ始めた。
暫く忙しくて休みがなかったせいか、少し疲れが溜まっていたようで、1杯しか飲んでいないのにもういい気分の私。
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